Udemy Businessをフル活用して、PMPに合格した体験記
はじめに
こんにちは。
今回は、Udemy Businessをフル活用して、昨年の8月にPMP試験に合格することができましたので、PMP試験の概要やPMP取得までの道のりをご紹介させて頂きます。
私事ですが、昨年の9月頭に次男が生まれ、プライベートがさらに忙しくなり、勉強時間の確保が難しくなる前までになんとか取得せねば、という気持ちでなんとか合格することができました。
PMPとは?
PMP(Project Management Professional)とは、プロジェクトマネジメントの専門家であることを証明する資格で、米国のプロジェクトマネジメント協会であるPMIが、PMBOKガイドに基づいて認定する国際資格です。
詳細は、以下のUdemyの記事を見ていただければと思います。
PMPの2つの受験資格をどうクリアしたか
PMP試験を受験するためには、以下2つの受験資格を満たす必要があり、PMP取得のハードルが高い理由になっています。
1つ目: プロジェクトマネジメント経験の証明
- PMP試験の1つ目の受験資格として、一定期間のプロジェクトマネジメントの経験が必要となります。詳細の条件は上記のPMPに関する記事を参照いただければと思います。
- 受験資格として認められる条件を満たした上で、経歴を英語で書き、申請しなければなりません。私の場合は、条件を満たすために2つのプロジェクトマネジメント経験の期間を足す必要があった為、2つのプロジェクト概要を英語で書きました。(英語が得意な妻と、Google翻訳に頼りまくりました)
2つ目: 35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講
- PMP試験の2つ目の受験資格として、35時間の公式トレーニングを受講する必要があります。費用は、リアルタイムやオンデマンド形式であれば10〜25万円、e-Learning形式であれば2〜5万円と、様々な公式トレーニングがあります。
- Udemy Business会員である私はなんと、以下のUdemyの公式トレーニングを無料で受講することができ、受験資格をゲットすることができました。
- PMP Exam Prep Project Management Professional Certification
- ただし、こちらのコースは日本語に対応していないので、ある程度英語力が必要かもしれません。なお、英語字幕を出すことができたので、聞き取れなくても字幕を追ってなんとか内容を理解することができました。
PMPの受験申請時の監査対応をどうしたか?
- PMPは、受験申請時にランダムに監査対象になります。PMIが、PMP受験者に対して、「本当に受験資格を満たしているか?」といったことを一定の確率で監査しています。
- ネット情報では、選ばれる確率は10〜20%とにあったので、運は良い方だし自分は引っ掛からないだろうと思っていましたが、見事、監査対象に選ばれました。
- 受験申請ボタンを押した瞬間に、「Your application has been randomly selected for the PMI audit process」と表示されたので、英語で書いた申請内容は関係ないと思います。
- 後述しますが、PMIの監査プロセスが数ヶ月前にデジタル化されており、現在は選ばれる確率がかなり高くなっていると思います。
- なお、監査対象となった場合は、以下の3つのエビデンス資料をPMIへ提出する必要があります。
- 卒業証明書
- 35時間の公式プロジェクトマネジメント研修の修了証
- プロジェクトマネジメント経歴書の第三者(上司)の署名
- 従来は、エビデンス資料を紙で纏めて海外へ郵送する必要がありましたが、数ヶ月前にPMIの監査プロセスがデジタル化されており、かなり楽に対応することができました。
- 結果、監査対象に選ばれてから、1日以内でエビデンス資料を全て提出し、監査対応を完了することができました。2〜3日後に、監査は無事通ったとの連絡があり、PMPの試験日時を決めました。
PMP試験の勉強をどうやったか?
前情報
- PMBOKガイドを読むのは初めて
- 特に、ウォーターフォール型のツールや技法は知らないことが多め
- 約2年間のアジャイルプロジェクト(Webアプリケーション開発)のPM経験あり
- 具体的には、スクラム開発におけるプロダクトオーナーの経験
勉強時間
- 2〜3ヶ月間で、約100時間
- 上記でご紹介した35時間の公式研修(Udemy Business)を含め
どう勉強したか
「敵を知り、己を知る」
- まず最初に、敵を知るため、Udemy Businessで以下の講座を受講し、PMBOKやPMP試験の概要と全体像を理解しました。
- 次に、己を知るために、Udemy Businessで以下の講座を受講し、実際の試験問題を解いてみて、合格までの距離感と自分に知識が足りていない領域を確認しました。
- 「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 試験攻略のための実践問題演習コース 全100問 (2020)
- 結果、アジャイルのマインドや哲学、ツールや技法についての理解や知識は現時点で必要十分と判断し、勉強時間のほとんどを予測型アプローチ(ウォーターフォール)の勉強に時間を当てることにしました。
「質より量で鍛える」
- エビングハウスの忘却曲線からも分かる通り、特に資格の勉強においては、質よりも量(繰り返し・復習)が大事だと個人的には思っています。なので、私の場合は、演習問題を解くときはとにかくスピードを優先し、解答を見てもいまいち理解できなければ臆せず飛ばす。また、Udemy等の動画で学習するときは、最低2倍速で見る。Chromeの拡張機能を使えば、2倍速よりもさらに高速にすることができます。
- PMP試験では、実践的なシナリオ問題がほぼ出題されるため、ガイドや参考書を読み込んで暗記しても全く意味がないため、問題集をひたすら繰り返し解きまくりました。
- 上記でご紹介したUdemy Businessの講座に含まれる演習問題に加え、以下の豆検の問題を利用しました。
- 気になるところがあった時は、辞書的にPMBOK 第6版ガイドを見て理解を深めました。
試験当日
- PMPの試験は、230分で180問(休憩は10分×2回)とかなりの長期戦になります。自宅受験も選択できましたが、安全をとってテストセンターでの受験にしました。
- シナリオ系の問題をひたすら解くことになるので、集中力を維持するのが難しく、結果的に見直す時間はほとんどありませんでした。
- 50%以上はアジャイル系の問題が出題されており、アジャイルの深い部分まで理解できていないと間違えてしまうような問題が結構あったので、なかなか難易度は高いと感じました。
試験結果
- 試験後すぐに試験結果が表示され、無事に合格することができました。
- テストレポートには、「Above Target」とあったので、合格ラインを超過した点数で、余裕を持って合格することができていました。
終わりに
最後まで読んでいただき誠に有難うございました。
今回、Udemy Businessをフル活用して、PMPを取得することができた私の体験記をご紹介させて頂きました。 プロジェクトマネジメントやPMP取得に興味がある方に少しでも参考になって頂ければ幸いです。
なお、昨年末に、IPAのプロジェクトマネージャ試験にも合格し、二大プロジェクトマネジメント資格を制覇することができましたので、そのうち記事を書ければと思っています。