DX人材を目指す方に、UMTPをオススメするワケ
はじめに
直近2年間で、主にIT系の資格をアホみたく15個くらい取得しましたが、なかでも自身の血肉になってるなぁと感じるのは、今のところはダントツでUMTP認定試験です。
今回は、なぜUMTPがオススメなのか、どういった方にオススメなのかを少し言語化してみようと思います。(先日上司から、PM系人材の育成に力を貸して欲しいと言われたので、今のうちに頭の中を整理しておこうと思い)
UMTPとは
- 「UMTP/JAPAN 特定非営利活動法人UMLモデリング推進協議会」が主催している、UMLの理解、モデリング能力が問われる試験になっています。
求められるレベルは、それぞれのレベルで異なっており、公式サイトの説明では次のようになっています。
詳しく知りたい方は以下の記事がオススメ。
なぜオススメなのか
①BizとDevとの共通言語を覚えられる
- 仕事で発生する問題やトラブルの火種のほとんどは、人の勘違いや認識や解釈の不一致だと思います。特にそれが顕著なのは、ビジネスサイド(Biz)と開発サイド(Dev)の境目だと思います。
- その理由は単純で、BizとDevが見ている視点(視座も視界も)が大きく異なっているためです。
- こういった場合はまず、インセプションデッキ(プロジェクト憲章)やプロダクトゴールの言語化を行って、お互いが見る方向のベクトルを合わせることが最も有効だと思います。
- ただそれだけで全ては解決されず、WHYからWHATやHOWに近づくほど、共通認識を図ることが難しくなり、事後的にたくさんの問題が襲ってきた経験もあります。
- そういう場合に有効な手法は多くあると思いますが、その一つとして、”UMLを議論の中心に置くこと”で、”会話のプロトコルを合わせること”です。
- UMLは、Biz側も記法を少し知るだけで右脳で比較的楽に理解して貰え、かなり細部まで認識を揃えることができると思っています。
- そして、要件定義フェーズからUMLを使っていれば、スムースにDevと一緒にシステム設計フェーズに突入できる利点もあると思います。
②モデリングの思考プロセスを鍛えれる
- UMTPをおすすめする一番の理由はやはり、UMLの理解を通して、モデリングの概念やその思考プロセスを学べるところだと思います。
- モノやコトを意識的に抽具視点で認知したり、構造で捉えられる人って思っているより少ないと感じていますし、私もまだまだ筋トレ中です。
- この思考プロセスは、仕事での適用範囲が思っていたよりもかなり広く、ITに限らず、多種多様なところに応用を効かせることができています。
だれにオススメなのか
- 特に上記②の思考プロセスを鍛えられるという意味では、ジェネラリストを目指す方には特にオススメできる資格だと思っています。
- なぜかというと、単に知識が広く浅くということではなく、物事を俯瞰的に捉えてある領域に依存しない抽象レベルの概念を操れることがジェネラリストの真髄だからです。
- さらには、リスキリングを通じて、これからDX人材に近づきたいと考えている人達にもオススメできる資格だと思っています。
- 理由としては上記にも繋がりますが、私含め、そういう人達の目指すところは、エンジニアやデザイナーなどのスペシャリストの方向ではなく、どちらかというとジェネラリスト寄りだと思います。
- 最近、リスキリングとして、特定のプログラミング言語だけを特に目的なく勉強してる方が多い印象があり、とにかく学んでみるという姿勢はとても良いことだと思っています。
- ただ、『「プログラミングを覚えればIT業界で活躍できる」は「英語を話せればアメリカで活躍できる」って言ってるのとだいたい同じ』とどっかのTwitterで書かれているように、英語が話せれなくてもアメリカで活躍できてる人は多いぞ、ということだけ間接的ではありますが、私の今の見解を書いておわりにしようと思います。
おわりに
あまり言い過ぎると、L1とL2だけではなく、L3まで取得しなよ。って同僚あたりから突っ込まれそうなので、多言は控えておきます。笑
最近はblog記事を全く書けていなかったので、今年は質(インプット)より量(アウトプット)を優先して、発信を続けていければと思っています。